初めてのひつじ茶房と、こそあどの森再会

神戸岡本に七年前に出来たカフェ、ひつじ茶房。焼けてしまった市場にあったので、なくなったかと思ったら、十二間道路の阪急高架横に移転していました。
ずっと行ってみたかったのだけど、今日七年越しに行きました。

花と、チラシやメニューがたくさんおいてある店先をためつすがめつした後、
お店に入ろうとすると、柵が。
あら、開店休業?と思えば、優しい雰囲気の、女性が、奥から出てきて、「猫の柵なんです。」と開けてくれました。

いろんな雑貨や本が居心地よく並べてある。
ディンブラと、マクロビのスコーンを注文して
店内探索へ。

店内はほんのりと甘くケーキのかおり。
ふむふむ、かなりの動物好き。
売っているTシャツはとりのイラスト。
売り上げの一部を、捨てられた犬や猫を救う活動に寄付している。
柵はあるものの、猫は居ない。
味のある雑貨がちりばめられ、
そして私の好きな絵本や児童文学がいっぱい!!

そこで!息子と私が大好きな、こそあどの森シリーズで、みたことのないものを発見!ええ、10巻完結だと思っていたけど、本当に新刊?
その棚の前のお客さんが帰ってから、早速取りに行く。

確かに去年発行された、最新刊でした。

扉には、作者岡田淳先生の素敵なサイン。
岡田先生は、西宮で小学校の図工の先生をされていた方で、
お話も不思議で引き込まれるものだし、絵が好きなのだ。
去年は岡本のギャラリー、幸せなふくろうさんで、岡本さんの絵を見つけ、
はしごのてっぺんから星をみている女の子のそのイラストが欲しくてほしくて。
手が届かず、諦めたけれども。

これだけで大感動。
温められたスコーンは香ばしいし、ディンブラは、香り高くカップになみなみ。

それでも留守番の娘が気になり席を立つと、いつの間にかキジ猫さんが、隣の席に座っていました。

帰り際、お店のご主人であろう女性に、ずっと来てみたかったこと、
そして、岡田先生の最新刊を見つけられて嬉しかったことを話しました。
サインが素敵だと話すと、なんと「父なんです」と。
鳥肌が立ちました。岡田先生が先生をされていたこと、今は執筆に専念していること、近所に住んでいて、よく来られることなどなど。
また来ますと約束をしました。

舞い上がった気分で外に出ると、空は夕方の輝き。
クリアな薄オレンジをバックに、グレーや白、薄いブルーの雲が何層にもなり、高さによって別の方向へ流れていく。

携帯電話を忘れたから、写真は撮れないけれど、その分印象に残しておこうと見上げる。肌寒くなった空気の中をバイクで走り抜け、家に着く頃には夕映えもおしまい。

まだ踊っている気持ちで土曜日のご馳走作りに精を出すのでした。