アンのゆりかご

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

小学校時代の友人に教わったこの本、
久しぶりに専門書以外の本を読んだ。
引き込まれた。

今月から始まったNHK、朝の連続ドラマと、この本の中の花子さんが重なったりかけ離れたりしながら。

歌を詠み、文章を書いて実家と自分の家庭を支えた花子さん。
戦火の中で、赤毛のアンを訳した花子さん。
生涯、プリンスエドワード島の地を踏む事がなかったという話。

彼女が訳したたくさんの本を読みたくなった。

もうひとつ。
子ども達が大きくなって、行かなくなってしまった鴨の子文庫。
児童文学の翻訳者の、まさきるりこさんが、自宅を開放して子ども達に本を貸してくださっている私設図書館。
村岡花子さんも、同じように近所の子ども達に本を貸していたという。
施設児童図書館で有名な、石井桃子さんよりも年上で、同時期に始められたという。
私の母も、ほんの短い間、自宅の玄関を開放して子ども達に本を貸していた。
村岡花子さんをはじめとする、そんな素敵な女性達と母とのつながりがあるというのも嬉しいではないかと思うのです。