もじずり

確か以前にも、この季節にネジバナともじずりの話題を書いた気がします。
以下の切ない恋の歌と、この花は関係ないのよ。って話。

みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに  乱れそめにし われならなくに 河原左大臣

陸奥の信夫の里の名産品。信夫捩じ摺り、もじずりの衣の模様はおどろに乱れていますが、私のこころもそれに似てあやしく乱れそめました。たれゆえとおぼしめす。あなたゆえではありませんか、あなたのために心を乱したこの私ではありませんか。(口語訳はなぜゆえこんなに長いのだ。)

福島県の信夫地方につたわる、染め物のことで、ネジバナの歌ではないのだそうだ。
その染料とした忍ぶ草。これはシダの古い言い方だそうです。「シノブ」というシダもあるけれど、他のシダもひっくるめてそう呼ばれていたとか。なるほどねぇ。

今ではその模様がどんなものだったのか、正確にはわからないそうです。ほんとに残念。


で。うちの庭に生えていたもじずり(ネジバナ)
祖母も母も好きでした。

アップにすると、ランってわかる。